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用語の定義

用語の定義

 アヒムサ健康法では、この世界(宇宙)が、実在界と現象界とから成りたっていると捉えています。現象界は、さらに物質現象界と想念現象界に分かれています。実在界の特徴は“変わらないこと”にあります。実在は「真理」「法(ダールマ)」「ブラーフマン」「ロゴス」「カム」などと呼ばれています。一方、現象界の特徴は“変化すること”にあり、一瞬の休みもなく、運動・変化・発展・消滅を繰り返しています。物質現象界は我々の五感に感じられるもの、実際に存在するものから成りたっており、想念現象界は我々の思いから成りたっており、実際に見ることも触ることもできません。

 さて、アヒムサ健康法では、人を「いのち(実在)」と「生命」が重合合体したものであると考えています。ここで「生命」とは、生物として生まれて死んでゆく個性を持った存在と考えています。変わらない「実在」と変わってゆく「生命」が一つになっているのです。この「生命」に重合合体した「実在」のことを「小実在」と呼んでいます。「実在」でありながら現象である「生命」と分かちがたく結びついているがために、本来の「実在」としての機能に制限があるので「小実在」と呼んでいるわけです。

 つまり、「いのち」=「小実在」と定義をしています。

 

次に、人のことを表すのに『いのち』という用語を導入し、

  『いのち』=「いのち」+「生命」

と定義しています。

 

 以下に用語の定義を示します。

 

 

 <実在>

 それは「有りて在る不変の実在」であり、「宇宙の創造主」であり、「宇宙に遍満」した「全知全能」で「不生不滅・不垢不浄・不増不減」の「永遠の生命(アミター・ユース)」です。人類はこの<実在>にブラーフマン、ダールマ、ロゴス、カム、真理‥‥といった呼び名をつけてきたのでした。

 そしてこの「実在の宇宙」「実在の世界」を〈実在界>といっているわけです。

 <現象>

 ビッグバンによって創生された物質現象界と、その運動過程に発生した想念現象界との双方にわたる、一切の運動・変化の様相を<現象>と申します。

 つまり、運動・変化の様相を示す一切すべての世界を<現象界>といい、そのうち物質が運動・変化する世界を<物質現象界>、心・想念が運動・変化する世界を<想念現象界>というわけです。

 

 

 <大実在>

 「宇宙に遍満する実在そのもの」であり、ウパニシャッドでは<ブラフマン(梵)>。小実在に対応して使う用語です。

 <小実在>

 私達の「いのち」のみならず、「一切の現象物質に重合内在する実在」のこと。ウパニシャッドでは<アートマン(我)>。大実在に対応して使う用語です。

 <「いのち」> 

 「実在としての<イノチ>」、つまり小実在のことなんですが、<イノチ>の諸語に対応して使う用語です。

 <生命>

 現象としての<イノチ>」つまり「死んだら消えてなくなる<イノチ>」であって、生物の「基本的ソフトウェア」であり「オペレーティング・システム」です。やはり、<イノチ>の諸語に対応して使います。

 

 

 

 <『いのち』>

 実在の「いのち」と現象の「生命」とが重なり合い、分離しようもなく全く一つになっている<イノチ>。つまり現に「生きている」生物の<イノチ>であり、やはり<イノチ>の諸語に対応して使います。

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